窓はお家に欠かせないものです。しかし窓まわりには沢山の不安や悩みの種もあふれています。安心して生活を送るための選択肢として「窓柵」が検討されることがあります。
窓柵の専業メーカーとして毎日窓まわりのお悩みに触れている立場から、目的別の対策やメリットデメリット、窓柵の代替策なども含めて、できるだけわかりやすく整理しました。
窓まわりのご不安がある方に是非、参考にしていただければと思います。
窓に柵を設置する目的
窓に柵を設置する最大の目的は「安心感」を取り入れることです。具体的には以下のような4つの目的があります。
防犯
空き巣や忍び込みの多くは、窓からの侵入です。窓に柵(面格子など)を設置することで、物理的に侵入を困難にするだけでなく、「侵入に時間がかかりそう」と思わせる視覚的な抑止効果が期待できます。
転落防止
小さなお子様や高齢の方が、2階以上の窓から誤って転落する事故を防ぎます。特にベッドやソファの近くにある窓、風通しのために頻繁に開け閉めしたい窓には必須の対策です。
目隠し
通りに面した窓や、隣家との距離が近い窓に「ルーバータイプ」などの柵を設置することで、外からの視線を遮ることができます。カーテンを閉め切る必要がなく、光や風を取り入れながらプライバシーを守れます。
ペットの脱走防止
猫や犬が網戸を突き破ったり、自分で窓を開けたりして外へ脱走してしまうのを防ぎます。特に高いところに上るのが得意な猫は、思っているよりも狭い隙間でも外に出てしまいます。そのようなご家庭では、窓を開けて換気する際に適切な窓柵を設置できれば、日々の安心の強い味方になります。
設置方式による窓柵の分類
窓柵の設置方式は、大きく「完全固定式」と「後付け式」の2つに分類され、それぞれにメリット・デメリットがあります。
完全固定式(工事が必要で取外しが難しいタイプ)
ネジや専用の金具を用いて、建物自体にしっかりと固定するタイプです。
賃貸では、原状回復が難しいこのタイプを設置することはできないと考えておきましょう。
壁付けタイプ(外壁固定式)
メリット:外壁に直接固定するため、非常に頑丈で防犯性が極めて高い。デザインの種類も豊富。
デメリット:外壁に穴を開けるため専門の工事が必要。費用が高く、防水処理が適切にされていないと、後々雨漏りの原因となり、建物にダメージを与えるリスクがあります。
サッシ外枠固定タイプ(サッシ枠固定式)
メリット:サッシの枠に固定するため、外壁を傷つけずに外側に設置できる。壁付けタイプよりも工事が比較的スムーズです。
デメリット:サッシのメーカーや形状、窓の構造によっては適合しない場合があります。
室内木枠固定タイプ
メリット:室内側に取り付けるため、雨風による劣化がない。2階以上の高所でも足場なしで安全に設置できます。外観のデザインを損ねないのもメリットです。
デメリット:室内側から見たときに、圧迫感やちょっとした牢屋のような印象になってしまう場合も。窓の掃除や開閉操作、網戸の取り外しが少し不便になります。
後付け式(工事不要で取外し可能なタイプ)
壁やサッシを傷つけず、ユーザー自身で手軽に取り付け・取り外しができるタイプです。
基本的に室内から取り付けできるので、工事や足場が必要なく、高層階や賃貸にも選びやすい方式です。
突っ張りタイプ
メリット:工具がほぼ不要で、誰でも簡単に設置・取り外しができる。価格が安く、賃貸物件でも原状回復を気にせずに使用できます。
デメリット:強い力がかかるとズレたり外れたりする可能性がある。本格的な防犯対策や、強い衝撃がかかる転落防止としては強度が不足する場合があります。
サッシはめ込みタイプ
メリット:サッシの溝やレールを利用して固定するため、安定した強度の柵を簡単に設置することが出来ます。
デメリット:既存のレールにぴったりはめ込むため、丁寧な採寸と正確な製作が必要になります。
窓の柵を設置する費用・相場は?
窓柵の設置費用は、製品の仕様や工事の規模によって大きく変動します。
工事の有無、汎用品か専用品かで大きく変わる
簡易的な突っ張り式などの汎用品は、ホームセンターで購入した材料を組み合わせれば数千円で済むことがあります。突っ張り式の窓柵として製品化されているものは、大きさによりますが数千円~1万円台程度で購入できるものがほとんどです。
業者に依頼してオーダーメイド(専用品)の面格子を制作する場合は、1窓あたり数万円の費用がかかります。
設置に専門業者による工事が必要な場合、窓柵の代金にプラスで数万~数十万円の費用が必要になります。
高所作業や後付け不可のケースに注意
屋外の工事が必要な場合、1階であれば比較的安価に工事が出来ることもあります。
しかし2階以上で足場を組む必要がある場合は足場代が別途必要になるため、費用が跳ね上がってしまいます。また、隣家との隙間が狭いなど、工事をする窓の周囲の環境によっては、後付け工事自体が不可能な場合もあるため事前の現地調査が必要です。
賃貸物件での注意点
賃貸物件で壁やサッシに穴を開ける工事を行う場合、必ず事前にオーナーや管理会社への相談と許可が必要です。退去時に「原状回復」を求められ、あとから高額な修繕費用が発生するトラブルが多いため、基本的には工事が必要なタイプは難しいと考えておく必要があります。
窓の柵を設置する方法
設置方法には大きく分けて3つの選択肢があります。重視するポイント(確実性か、コストか)に合わせて選びましょう。
業者に頼む
メリット:適切な業者を選べば、プロが設置する窓の確認・採寸から設置まで、一貫して施工してくれるので楽ちんです。また建物の構造に合わせて強度や防水面の処理もしっかり行ってくれるのも安心です。雨漏りの恐れがあるような工事の場合、補償は事前に確認しておきましょう。
デメリット:製品代とは別に、施工費などの人件費や出張費がかかるためコストが高くなる傾向があります。特に2階以上の窓の場合、足場が必要な場合はトータル費用が跳ね上がります。
DIYで設置する
メリット:施工費をカットできるため、費用を大幅に抑えることができます。自分の好きなタイミングで作業できるのもメリットです。
デメリット:材料の調達や工具の準備、採寸や設計、施工をする時間が必要となります。強度不足による事故、建物の破損による資産価値の低下、原状回復義務を求められる可能性などなど、DIYによって生じる将来的なリスクを自己責任で引き受ける必要があります。
自分で設置できる専用商品を選ぶ
メリット:DIY初心者向けに開発された「工事不要」「はめ込み式」などの専用商品を購入して取り付ける方法です。説明書通り正しく設置すれば、大がかりな工具なしで目的の機能を設けることができます。
デメリット:対応できる窓のサイズや種類に制限があり、適切なサイズのものを選んだり、オーダーメイドの場合は正確な採寸が必要になることがあります。
窓に柵を設置する場合の注意事項
目的にかなう機能・強度があるか
設置する目的と、選ぶ商品のスペックが合致しているか確認が必要です。例えば、防犯目的であるのに簡単に取り外せる突っ張り式を選んでも意味がありません。また、転落防止やペットの脱走防止が目的の場合、対象によってどの程度の隙間が許容されるか確認が必要です。
資産価値の低下
持ち家であっても、外壁に強引にビス留めをしたり、結果雨漏りが発生したりすると、将来家を売却する際にマイナス査定に繋がることがあります。
外観や内観への影響
無骨なデザインの柵を選ぶと、外観や室内からの景色が「牢獄」のような重苦しい雰囲気になってしまうため、建物やインテリアのデザインとの調和を考えることが大切です。
窓際の安心は生活の品質を高めてくれます
リビングのレイアウトを考えるとき、窓際にソファを置いたり、寝室のベッドを窓に寄せたりするのは、住宅事情を考えれば自然な配置です。しかし、子育て中のご家庭にとって、この配置には見落としがちな危険が潜んでいます。
子どもは大人が思う以上に好奇心旺盛で、身体能力も日々発達していきます。窓の外の景色が気になれば、手近な家具に足をかけてよじ登ろうとするのは、むしろ自然な行動と言えるでしょう。実際に、ソファやベッド、椅子などが足場となり、そこから窓やベランダを乗り越えて転落するという事故は、決して珍しいケースではありません。
6歳未満の子どもの窓・ベランダからの転落死亡事故は、過去32年間で134件発生しているというデータ(※)があります。この中で、窓からの転落事故では1歳児が最も多く、次第に減っていく傾向が見て取れます。
※出典:「消費者安全調査委員会事故調査報告 住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故」より
「まぁ、うちは2階だから大丈夫」と考える方もいらっしゃいますが、この認識には注意が必要です。転落事故は高層階に限りません。階数に関わらずリスクは存在します。子どもは身長に対して頭部が大きく重心が高いため、一度バランスを崩すと自力で体勢を立て直すことが難しく、また危険を察知して回避する判断能力もまだ十分に育っていません。だからこそ、大人が先回りして環境を整えてあげる必要があるのです。
目的別:窓の柵以外の選択肢は?
「見た目をすっきりさせたい」「予算を抑えたい」という場合、柵以外にも目的に応じて選べる様々なアイテムがあります。
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防犯の場合
防犯フィルム:窓ガラスに貼ることで、ハンマーなどで叩いても割れにくくし、侵入に時間をかけさせます。
補助錠(サッシロック):サッシの上下に取り付ける小さな鍵。万が一メインの鍵が破られても、窓が開かないようにブロックします。 -
転落防止の場合
窓の開口制限ストッパー:窓が一定の幅以上開かないようにロックする器具です。風は通しながらも、子供が通れる隙間を作らないようにできます。 -
目隠しの場合
目隠しシート・ガラスフィルム:すりガラス調やマジックミラー調のフィルムをガラスに貼ることで、採光を維持したまま外からの視線をカットします。
外付けブラインド・サンシェード:窓の外側に設置する日よけ。目隠しと同時に遮熱効果も得られますが、高層階では設置が難しくなります。 -
ペットの脱走防止の場合
ペット専用強化網戸:樹脂コーティングされたステンレス製などの頑丈な網戸ネットが販売されています。猫が爪で引っ掻いたり、体当たりしたりしても破れない強度があります。
網戸ロック:ペットが手で網戸を開けてしまうのを防ぐ、ワンタッチ式の固定具です。強化網戸と併せて使用すると安心です。
転落防止が目的なら何を選ぶべき?窓柵とその他の対策の比較
窓からの転落を防ぐ方法は、いくつかのタイプに分類されます。それぞれメリットとデメリットがあるため、ご自宅の窓の形状や求める堅牢性、ライフスタイルなどに合わせて選ぶことが大切です。
補助錠タイプは、窓のサッシに取り付けることで、子どもが自分で窓を大きく開けられないようにする製品です。窓を数センチだけ開けた状態でロックできるタイプもあり、多少の換気をしながら安全性を確保できる点が魅力です。ただし、成長した子どもが自分で解除してしまうケースや、保護者自身がかけ忘れてしまうリスクも考慮しておく必要があります。「毎回きちんとロックできているか」という確認の手間が、日々の育児の中でストレスになることも少なくありません。窓が全開にできないのもデメリットの一つですね。
突っ張り式フェンスは、壁や床に穴を開けずに手軽に設置できるため、賃貸住宅にお住まいの方に選ばれやすい傾向があります。原状回復の心配が少ないという点は大きな利点です。一方で突っ張り部分の圧力だけで固定するため、設置場所や施工精度によっては安定性にばらつきが出ることもあります。またフェンスの場合開口部の上が大きく空いていることが多く、子どもの場合、よじ登ったり乗り出したりする危険は考慮しておく必要があります。
窓柵を工事で設置するというのは、非常に強力な転落防止対策です。ただし、2階以上の場合は費用面で現実的ではありません。また、子どもはいつか大きくなるため、必要な時期を過ぎてまで転落防止用に柵が設置されている必要はないため、あまりおすすめできません。
後付け式の窓柵(面格子タイプ)は、既存の窓のレール部分にはめ込む形で設置する製品です。工事を伴わずに、本格的な転落防止対策ができる点が特徴で、賃貸物件でも導入しやすい選択肢として注目されています。子どもが大きくなり、不要になったら取り外してしまえるのもポイントです。補助錠タイプや突っ張り式のフェンスなどと比較するとコストが高く、正確な採寸も求められる点は注意が必要です。
転落防止対策における窓柵タイプの利点
窓柵タイプの製品を選ぶ大きな利点は、窓を開けたままでも柵がその外側(または内側)に固定されているため、換気を妨げにくく、窓本来の機能を生かしたまま生活できる点にあります。補助錠のように「開ける量を制限する」したり、目隠しシートのように窓をずっと閉めていなければならないタイプとは異なり、「窓の換気機能を妨げない」という構造によって、日々の換気ストレスから解放されるご家庭も多くいらっしゃいます。
転落防止やペットの脱走、防犯、目隠しのために窓やカーテンをずっと閉め切っていると「部屋の空気がこもってしまう」「日々どこか息苦しく感じる」という悩みは、多くのご家庭が抱える共通の課題です。特に梅雨時期や夏場は、換気の必要性との両立が切実な問題になりますが、窓柵の場合はこの問題とはおさらばできます。
「網戸」は安全対策製品ではないことに注意
窓の安全対策を考える際、意外に多くの保護者の方が網戸を過信しています。
一般的な網戸は虫の侵入を防ぐことを目的とした建具であり、人の体重を支える構造にはなっていません。子どもが体重をかければ、網戸ごと外れたり破れたりしてしまい、転落防止の役割は果たせないと考えるべきです。様々な現場で見てきましたが、網戸は紫外線や風雨に長年さらされることにより、非常にもろくなることがあります。体重をかける以前に、軽く触れただけでポロポロとかんたんに崩れてしまうこともありますので、本当に注意が必要です。
後付け式の窓柵「おっとセーフ」はどんな窓柵?
私たちおっとセーフでは、腰高窓(引き違い窓)専用の後付け窓柵を、専門店として完全オーダーメイドでお作りしています。既製サイズをご用意するのではなく、お客様がお住まいの窓の実寸に合わせて柵を製作するという発想です。
汎用品の場合、余程の偶然がない限り、窓とフェンスの間に隙間が生まれてしまいます。この隙間こそが、子どもの手や足が入り込み、思わぬ事故につながる要因になります。オーダーメイドで採寸することで、この隙間を最小限に抑え、格子の間隔も子どもの体がすり抜けにくい設計にしています。
また、強度についても公的機関での試験を実施し、140kg超の荷重試験をクリアしております。単に「取り付けが簡単」というだけでなく、子どもがよじ登ったり体重をかけたりしても簡単にズレたり外れたりしない固定力があるかどうかは、製品選びの重要な判断基準になると私たちは考えています。
⚠️ ご購入前の重要なお願い(免責事項)
本製品は室内からの子供の転落防止専用の窓柵であり、外部からの侵入を防ぐ防犯機能はありません。
この記事冒頭からお伝えしているように、防犯目的と転落防止目的は、そもそも設計思想が異なるものです。防犯用の格子は外部からの侵入を防ぐために頑丈さと同時に破壊への耐性が求められますが、室内用の転落防止柵は「内側からの圧力に耐えつつ、日常の開閉や換気を妨げない」ことを主眼に設計されています。この違いを理解した上で、目的に合った製品を選んでいただくことが大切です。
設置できる窓・できない窓について
おっとセーフは、腰高窓(引き違い窓)専用の設計となっております。人が頻繁に出入りする窓に窓柵は不向きなため、ベランダ窓・掃き出し窓は設置不可です。また引き違い窓以外には対応していません。
ご自宅の窓がどちらのタイプに該当するか分からない場合は、無理に自己判断で発注せず、事前に窓の写真や寸法を送っていただければ、当店スタッフが一緒に確認させていただくことも可能です。
サイズ展開と価格の目安
窓のサイズは住宅によってまちまちですので、おっとセーフではご注文いただく窓柵の実測値をいただき、オーダーメイドで最適なものを制作しています。価格は計測いただいた窓の高さによって以下の表のようになっております。
※幅は最大98.0mmまで対応
| サイズ | 計測寸の高さ | 価格(税込・送料込) |
|---|---|---|
| S | 〜109.9mm以下 | 49,800円 |
| M | 〜119.9mm以下 | 52,800円 |
| L | 〜129.9mm以下 | 55,800円 |
| LL | 〜138.0mm以下 | 58,800円 |
賃貸住宅でも安心して使用できます
賃貸物件にお住まいの場合、壁や窓枠に傷をつける工事が必要かどうかは、入居者にとって大きな関心事だと思います。おっとセーフは、既存の窓のレール部分にはめ込んで設置するタイプのため、物件を一切傷つけません。
ただし、「工事不要だから何も確認しなくていい」というわけではありません。物件によっては、窓まわりへの造作物の設置そのものを制限している場合もあります。トラブルを未然に防ぐためにも、注文前に管理会社や大家さんへ一言確認しておきましょう。「物件を傷つけない」「工事不要」「いつでも取り外せる」とお伝えすれば、ダメと言われることはほとんどありません。
導入前に確認しておきたいチェックポイント
おっとセーフの購入を検討する際、後悔しないために確認しておきたい点をまとめます。まず、ご自宅の窓が対応できる窓であるかを必ず確認してください。この点を見誤ると製品自体が使えないという事態になりかねません。
次に、窓の実寸(幅と高さ)を正確に測ることが欠かせません。オーダーメイド製品である以上、採寸は必須です。メジャーを使い、指定箇所を2回以上は測定し、誤差がないか確認するようにしましょう。
最後に、設置後の保証やサポート体制も確認しておきましょう。おっとセーフは長期5年保証やオンラインで採寸~設置後のサポートを提供しています。
転落防止窓柵に関するよくある質問
窓まわりを安全にして、毎日に安心を
転落事故は、ほんの一瞬の油断から起こってしまいます。ソファの配置を見直す、窓際に踏み台になるものを置かないといった日々の工夫はもちろん大切ですが、それだけでは防ぎきれない「よじ登り」の瞬間は必ず訪れるものです。
だからこそ、換気を諦めずに安全を確保できる後付け窓柵という選択肢が、多くのご家庭で選ばれています。ご自宅の窓が腰高窓かどうかを確認し、正確な採寸をした上で、ご家族に合った対策を検討していただければと思います。不安な点があれば、ひとりで悩まず、まずは専門スタッフへ気軽にご相談ください。